2026/10/06 10:30
今週(2026年10月10日付)の米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”は、テイラー・スウィフトの新曲「ペイシェント・ゼロ」が1位に初登場し、自身通算16作目のNo.1タイトルを獲得した。同曲が収録された『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール:ザ・アンコール』からは、「クリーブランド!」、「ピンク・クラウディング」、「バビロン」の3曲もTOP5入りを果たしている。
今週1位に初登場した「ペイシェント・ゼロ」は、昨年10月に発表したアルバム『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール』に未発表曲4曲を追加した再発盤『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール:ザ・アンコール』の収録曲で、新たに追加されたその他の3曲も、「クリーブランド!」が3位、「バビロン」が4位、「ピンク・クラウディング」が5位にそれぞれデビューして、4曲をTOP5入りさせる快挙を達成した。
それら4曲が収録された再発盤のリリース効果により、『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール』は今週のアルバム・チャート“Billboard 200”で9か月ぶりに返り咲き、通算13週目の首位を獲得している。
「ペイシェント・ゼロ」は、68年の歴史をもつソング・チャート“Hot 100”史上1,195作曲目、初登場で1位を獲得した楽曲としては通算94曲目の首位獲得曲で、自身の記録では16曲目のNo.1タイトルとなった。
テイラー・スウィフトは、6月20日付のチャートでドレイク、リアーナを上回り、ザ・ビートルズ、マライア・キャリーに次ぐ歴代単独3位の記録を樹立。同曲では、今週その記録をさらに引き離した。
・20曲:ザ・ビートルズ
・19曲:マライア・キャリー
・16曲:テイラー・スウィフト
・14曲:ドレイク
・14曲:リアーナ
・13曲:マイケル・ジャクソン
・12曲:マドンナ
・12曲:ザ・スプリームス
・11曲:ホイットニー・ヒューストン
・10曲:ジャネット・ジャクソン
・10曲:スティーヴィー・ワンダー
・10曲:ブルーノ・マーズ
・10曲:アリアナ・グランデ
2020年代に限定すると、「ペイシェント・ゼロ」で首位獲得数を11曲に更新し、それぞれ8曲を記録しているドレイクとアリアナ・グランデにリードを広げ、同年代における独走態勢をさらに強めた。
以下は、テイラー・スウィフトがこれまでに首位を獲得したタイトル
()は初の獲得年・日付/首位獲得週
※は初登場1位獲得曲
・「ウィ・アー・ネヴァー・エヴァー・ゲッティング・バック・トゥゲザー」(2012年9月1日/3週間)
・「シェイク・イット・オフ」(2014年9月6日/4週間)※
・「ブランク・スペース」(2014年11月29日/7週間)
・「バッド・ブラッド feat. ケンドリック・ラマー」(2015年6月6日/1週間)
・「ルック・ホワット・ユー・メイド・ミー・ドゥ」(2017年9月16日/3週間)
・「カーディガン」(2020年8月8日/1週間)※
・「ウィロー」(2020年12月26日/1週間)※
・「オール・トゥー・ウェル(テイラーズ・ヴァージョン)」(2021年11月27日/1週間)※
・「アンチ・ヒーロー」(2022年11月5日/8週間)※
・「クルーエル・サマー」(2023年10月28日/4週間)
・「イズ・イット・オーヴァー・ナウ?(テイラーズ・ヴァージョン)」(2023年11月11日/1週間)※
・「フォートナイト feat. ポスト・マローン」(2024年5月4日/2週間)※
・「ザ・フェイト・オブ・オフィーリア」(2025年10月18日付/10週間)※
・「オパライト」(2026年2月28日付/1週間)
・「アイ・ニュー・イット・アイ・ニュー・ユー」(2026年6月20日付/2週間)※
・「ペイシェント・ゼロ」(2026年10月10日付/1週間)※
上記の通り、初登場で1位を獲得したのは「ペイシェント・ゼロ」が通算10曲目で、ドレイクが持つ歴代最多記録(同10曲)に並んだ。
今週上記の4曲が新たにランクインしたことで、TOP10入りを果たした楽曲数は通算74曲目に更新され、全体の記録ではドレイクの90曲に次ぐ歴代2位、女性アーティストとしては歴代最多記録をさらに更新した。
全楽曲による首位獲得週としては、「ペイシェント・ゼロ」で通算50週目に更新され、以下に続く歴代6番目のアーティスト(タイ記録)となった。
・101週:マライア・キャリー
・60週:リアーナ
・59週:ザ・ビートルズ
・58週:ドレイク
・50週:ボーイズIIメン
・50週:テイラー・スウィフト
同チャートでテイラー・スウィフトが初めてTOP10入りしたのは、「チェンジ」がランクインした2008年8月で、「ペイシェント・ゼロ」は通算74曲目のタイトルとなる。全アーティストによるTOP10獲得曲数のランキングは以下の通り。
・90曲 ドレイク
・74曲 テイラー・スウィフト
・38曲 マドンナ
・35曲 ザ・ビートルズ
・32曲 リアーナ
・30曲 マイケル・ジャクソン
・29曲 エルトン・ジョン
・28曲 マライア・キャリー
・28曲 スティーヴィー・ワンダー
・27曲 ジャネット・ジャクソン
・27曲 ジャスティン・ビーバー
・26曲 リル・ウェイン
・25曲 エルヴィス・プレスリー(1958年以前の記録は含まれない)
同時に、TOP40入りしたタイトルを通算182曲目に更新し、チャートイン(100位内)した総数としては281曲目の記録を達成した。どちらの記録も女性アーティストとして最多であり、全アーティストの中でもドレイクが持つ241曲(TOP40)および404曲(チャートイン総数)の記録に次ぐ歴代2位の快挙となる。
「ペイシェント・ゼロ」は、初週の集計週(2026年9月25日~10月1日)に公式ストリーミング再生数が3,450万回、ラジオのオーディエンス・インプレッション数が2,850万回、セールスは65,000を記録して、ストリーミング・ソング・チャートで12曲目、デジタル・ソング・セールス・チャートでは33曲目(首位獲得最多記録)の1位を獲得した。エアプレイ・チャートでは、16位に初登場している。
新たにTOP5入りした他の3曲は、「クリーブランド!」がストリーミング再生数1,930万回を記録して牽引し、「バビロン」(1,900万回)、「ピンク・クラウディング」(1,840万回)がそれに続いている。
テイラー・スウィフトが監督を務め、ダコタ・ジョンソンとコリン・ファレルが出演が出演した「ペイシェント・ゼロ」のミュージック・ビデオは、9月27日に開催された【MTVビデオ・ミュージック・アワード2026】の放送内で、テイラー・スウィフト本人による紹介とともに初公開された。
2026年では、「ペイシェント・ゼロ」が「オパライト」、「アイ・ニュー・イット・アイ・ニュー・ユー」に次ぐ3曲目の首位獲得曲で、単一年で3曲の異なる楽曲を首位に送り込んだアーティストとしては、2024年に3曲を記録したケンドリック・ラマー以来の快挙を達成。女性アーティストに限定すると、2020年に3曲の首位を獲得したアリアナ・グランデ以来の記録となる。
今週4曲がランクインしたことで、アルバム『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール』からTOP10入りした楽曲は、オリジナル盤とデラックス盤を合わせて計14曲へと拡大した。単一のアルバムからの輩出数としては歴代最多記録で、同作のオリジナル盤が保持していた歴代最多タイ記録(10曲)を更新するものとなる。
2022年のアルバム『ミッドナイツ』は、ソング・チャート“Hot 100”における「TOP10に全10曲がランクイン」する史上初のアルバムとなった。その後、2024年のアルバム『ザ・トーチャード・ポエッツ・デパートメント』でも同様の快挙を達成。今作『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール』の初登場週でもその記録(全10曲)を達成した。なお、今年5月にはドレイクのアルバム『アイスマン』も、同じくTOP10に10曲ランクインする快挙を達成している。
『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール』からTOP10入りした計14曲のタイトルは以下の通り
()は最高位
・「ザ・フェイト・オブ・オフィーリア」(1位/通算10週)
・「ペイシェント・ゼロ」(1位/初登場・通算1週)※
・「オパライト」(1位/通算1週)
・「クリーブランド!」(3位/初登場)※
・「エリザベス・テイラー」(3位)
・「バビロン」(4位/初登場)※
・「ファーザー・フィギュア」(4位)
・「ピンク・クラウディング」(5位/初登場)※
・「ウッド」(5位)
・「ウィッシュ・リスト」(6位)
・「アクチュアリー・ロマンティック」(7位)
・「ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール feat. サブリナ・カーペンター」(8位)
・「エルデスト・ドーター」(9位)
・「キャンセルド!」(10位)
※は再発盤『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール:ザ・アンコール』収録曲
上記の通り、通常版、再発盤の全バージョンを合算して、アルバム『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール』からは「ザ・フェイト・オブ・オフィーリア、「ペイシェント・ゼロ」、「オパライト」の3曲が首位を獲得した。同一のアルバムから3曲が首位を獲得したのは、「シェイク・イット・オフ」、「ブランク・スペース」、「バッド・ブラッド」を輩出した『1989』(2014年)に続く自身2作目の快挙で、2020年から2021年に同3曲が1位を獲得したザ・ウィークエンドの『アフター・アワーズ』以来の記録となる。
「ペイシェント・ゼロ」は、テイラー・スウィフトとマックス・マーティン、シェルバックによる共作で、テイラー・スウィフトはソングライターとして16曲目、プロデューサーとしては10曲目の首位を獲得した。
マックス・マーティンは、ソングライターとして通算31曲目の首位を獲得し、、ポール・マッカートニーが持つ32曲に次ぐ歴代2位の記録に到達。プロデューサーとしては通算29作目の首位を記録し、自身が持つ最多記録をさらに更新した。シェルバックは、ソングライターとして通算13曲目、プロデューサーとしては通算12曲目に首位獲得記録を更新している。
上記の通り、テイラー・スウィフト、マックス・マーティン、シェルバックの3者は、マックス・マーティンとシェルバックが共同プロデュースを務めたテイラーのアルバム『1989』(2014年)から、3曲の首位獲得曲を輩出した。3者がソングライターとして初めて首位を記録したのは、ダン・ハフも共同プロデュースを担当した「ウィ・アー・ネヴァー・エヴァー・ゲッティング・バック・トゥゲザー」(2012年)まで遡る。
「ペイシェント・ゼロ」が1位に初登場したことで、先週のチャートで史上最長記録となる24週目の首位を獲得したエラ・ラングレーの「チュージン・テキサス」は今週2位にランクダウンしたが、カントリー・ソング・チャートでは通算43週目の首位を維持している。
TOP5中4曲をテイラー・スウィフトの楽曲が独占したことにより、ステラ・レフティの「ボストン」も自己最高位の2位から6位へと下降。モーガン・ウォーレンの「ビーン・バイ・ナウ」(最高2位)も3位から7位に、アリアナ・グランデの「ヘイト・ザット・アイ・メイド・ユー・ラヴ・ミー」(最高1位)は4位から8位へと順位を下げた。
先週13位にランクインしていたオリヴィア・ロドリゴの「ステューピッド・ソング」(最高3位)は、9月25日に開幕したツアー【The Unraveled Tour】の反響と、カセットテープおよび7インチ・アナログ盤のフィジカルがリリースされたことにより、今週9位にTOP10復帰した。ストリーミング再生数は前週から14%増加の1,180万回、ラジオのオーディエンス・インプレッション数は12%増加の2,220万回に上昇し、フィジカルのセールスは9,000枚を売り上げている。
テーム・インパラ&ジェニーの「ドラキュラ」は最高位の5位から10位にランクダウンしたが、ダンス/エレクトロニック・ソング・チャートでは通算39週目、ロック&オルタナティブ・ソング・チャートでは21週目の首位を獲得。エアプレイ・チャートでも3週目の首位を記録した(ラジオのオーディエンス・インプレッション数は6,250万回)。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは10月10日以降掲載予定となります。
◎【Hot 100】トップ10
1位「ペイシェント・ゼロ」テイラー・スウィフト
2位「チュージン・テキサス」エラ・ラングレー
3位「クリーブランド!」テイラー・スウィフト
4位「バビロン」テイラー・スウィフト
5位「ピンク・クラウディング」テイラー・スウィフト
6位「ボストン」ステラ・レフティ
7位「ビーン・バイ・ナウ」モーガン・ウォーレン
8位「ヘイト・ザット・アイ・メイド・ユー・ラヴ・ミー」アリアナ・グランデ
9位「ステューピッド・ソング」オリヴィア・ロドリゴ
10位「ドラキュラ」テーム・インパラ&ジェニー
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